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NAGANO UNIVERSITY OF HEALTH AND MEDICINE
篠ノ井住民自治協議会さんとの協働演習をスタートしました
先週から看護学部3年生後期から4年生前期にかけて、災害看護学および災害看護学演習が開講されています。2週目の今回は2019年に起きた台風19号の風雨により千曲川が越水し、水害の被害に遭われた長野市篠ノ井地区の住民自治協議会の方々をお招きし、協働演習を開始しました。
1部では「信州なでしこ隊」と「寺子屋ダンディ」の皆さんが水害の体験をもとにした朗読劇や歌を披露してくれました。水が家に迫って来た時の驚きから、恐怖、奮起してボランティアに炊き出しをしたり手編みのセーターをボランティアさんに提供した経験談が朗読と歌で綴られました。その後、落ち込んでいた高齢者がセーターを着て認知症カフェに来てくれるようになったというお話が盛り込まれ、まさに語り部としても再生された皆さんのお力を感じるひと時となりました。2部では前自治協事務局長(現相談役)の浴本さんが、被災の様子を当時の写真とデータをもとにお話しいただき、泥水が住宅街に溢れ出る様子に、実際の被害の大きさや困難さを感じ取ることができました。学生の中には、この時高校生でボランティアに参加した者もおり、協力した時の状況を思い出しながら、災害看護をしっかり学びたいという意欲が語られました。
来月は実際に篠ノ井地区に赴き、グループごとに被災された住民の方々と被災現地を見ながら、意見交換を行います。さらに1月には台風の被害がその後の住民の暮らしや健康被害に及ぼした影響を考察し、看護職として果たす役割について発表を行う予定です。