修学レポート(在学生インタビュー)
修学レポート(在学生インタビュー)
「学びたい」と思った時が
一歩踏み出すチャンス!

慶應義塾大学法学部 卒
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入学の決め手は?
昔から医療系の仕事に興味があったものの、理系科目が苦手で諦めていました。私は最初は慶應義塾大学法学部に進学し、卒業後は地元の銀行に就職しました。忙しい日々を送る中で「本当に自分がやりたいことは何か」を見つめ直したとき、心の奥にある医療従事者への憧れに気づきました。文系でも目指せる「作業療法士」と出会い、本学への入学を決意。授業料が免除になる奨学金制度も決め手のひとつになりました。
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入学後の印象は?
入学後、一番驚いたのは教員と学生の距離の近さです。クラス担任制で何でも相談できる先生が身近にいたり、担任以外の先生方も学生の顔と名前を覚えてくれて、普段からコミュニケーションをとってくださるので、気軽に質問・相談ができます。私は2度目の大学生活ですが、長野保健医療大学は高校の延長のような感じのする、とても過ごしやすい環境だと思います。
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大学で学んだことは?
1年次の最初に「人間の生活は作業の積み重ね」という作業療法概論の講義を受け、OTの存在意義や仕事について深く考えるようになりました。入学前は[医療=悪いところを見つけて治す]というイメージでしたが、OT分野はその先の「患者さんが望む生活」に戻れるまでを支援するという役割があります。食事をする、お風呂に入る、仕事に行くという作業行為が難しくなってしまった患者さんにとって、心と身体をサポートするOTは必要不可欠な存在であり、素敵な職業だと改めて思いました。
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勉強方法のポイントは?
医療系大学の学びは専門性が高く、覚えることも多いため、自分に合った勉強方法を見つけて、毎日コツコツ取り組むことが大切です。私のマストアイテムはiPad。電車の中でも復習ができたり、解説動画が見られたりするので重宝しています。また大学は高校と違い、問題集やワークブックがありません。講義で配られる資料をもとに、先生が強調していた部分を重点的に自分でノートをまとめて、「書いて覚える」方法もおすすめです。
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英語学習のポイントは?
英語に関しては、とにかく単語を覚えることが大事だと思います。「医学英語」という講義があり、高校よりも内容は難しくなりますが、単語がわかれば文章の意味を理解できることも多いです。また試験問題は長文読解がメインになりつつあるので、高校生のうちから英文をたくさん読んで慣れておくことをおすすめします。
実際に目にすることで、
鮮明に記憶できます。

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好きな講義、印象深い講義は?
私の好きな「生理学実習」は、座学で学んだ内容を「実際に」確認する貴重な機会です。教科書で見た筋肉の構造や、実験で出た教科書通りの数値を目の当たりにし、鮮明に記憶に焼き付けました。また、3日間かけてご献体の解剖の様子を見学する「解剖学実習」では、人間の体への興味をさらに深めました。
2年生になるとグループワークが増え、周りの人の意見を聞く中で「こんな視点もあるんだ!」と考え方の幅が広がるのも楽しいです。 -
大学で学んだことは?
2年次には、身体・精神・発達など領域ごとにグループワークを行う機会が増えました。領域にもよりますが、リハビリは通常1回20分と決められており、これを「単位」と呼びます。例えば、先生が「6単位=120分で実施する」と指定した場合、その時間内で作業療法を通じて対象者の情報を集めたり、心や体の状態を評価したりします。このグループワークが知識が深まり、実践的でとても面白いです。グループごとに対象者のどこに注目するかが異なるため、リハビリの方法や評価の結果も全く違ったものになります。まわりの考えを聞く中で、「こんな視点もあるんだ!」と考え方の幅が広がるのを実感しています。
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後輩へのアドバイスは?
勉強はもちろん大事です。しっかり学習習慣を維持するつもりで勉強した方が良いです。
それ以外について、パソコンには絶対に慣れておいた方がいいです。私は大学に入るまでほとんど使ったことがなく、タイピングが大の苦手でした。入学後すぐに何千文字ものレポート課題が出たのですが、内容以前に文章を打つのに時間がかかり、とても苦労しました。
Wordはもちろん、ExcelやPowerPointも課題で頻繁に使います。基本的な操作だけでなく、効率的な使い方を知っておくと、普段の勉強もスムーズに進められると思います。
あとは、「聞き上手」になれるとすごく良いと思います。ただ話を聞くだけでなく、「ちゃんと聞いているよ」という雰囲気を出したり、話しやすい空気を作ったりするのは、今からでも意識できることです。日常の会話の中で少しずつ実践してみるといいのではないかと思います。
苦しい局面では団結し、
みんなで乗り切れます。

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入学の決め手は?
出身は新潟県です。自立するため県外の新しい環境を選びました。
大学は「自分1人で頑張らなきゃ」という個人戦のイメージでしたが、本学は全然違っていわば「チーム戦」のようです。テスト前には団結して問題を予想し合いながら勉強したり、実習では電話で不安を共有して支え合いながら乗り切ったり。先生もフランクで面白いので、毎日「青春」を感じながら、楽しく勉強しています。 -
好きな講義、印象深い講義は?
特に面白いのは「職業評価」。障がいのある方々が働く就労支援施設を訪れ、その施設で食事をしたり、そこで作られた商品を購入したりと実際にサービスを受けながら、レポートやチラシを作成する活動をしています。施設の方のお話を聞く機会もあり、「人・作業・環境」の三つの視点から利用者の方の働きやすい環境設定やその効果を考察できるところが勉強になります。
「地域作業療法学」も好きな授業の一つです。地域に出向いて地域の皆さんを対象に体力測定会を企画・運営したり、高齢者福祉施設の利用者さんとものづくりをしたりと、地域と連携した活動が多く、実践的な学びを得ることができます。
2年次までは座学中心で、合間に実技の練習をする程度でしたが、3年次になると、これまでの知識を実践と結びつけながら学ぶ機会が増えて、とても楽しいです! -
実習はどうでしたか?
3年次の実習では、可動域や筋力の測定、感覚テスト、バイタルチェックなど、多くのことを任せてもらいました。評価を担当する機会もあり、「この患者さんにはどんな評価や治療が必要なのか」などと考察する力が身に付きました。また、顔色や身体の変化に気づき、「いつもと違うな」と感じ取る観察力も育てることができたと思います。
今後は「機転を利かせて行動する力」や、「言葉にできない思いを汲み取る力」をさらに磨きたいです。ユーモアのセンスも大切にしながら、より踏み込んだコミュニケーションを行うことを次の目標にしています。