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活躍する卒業生2019

NAGANO UNIVERSITY OF HEALTH AND MEDICINE

2019年度のインタビュー

  • 理学療法士
    理学療法士の現場は、
    個人が試される世界。
    いかに自分を高めていけるかが
    この仕事の大変さでもあり、
    やりがいでもあります。

    社会医療法人 抱生会 丸の内病院リハビリテーション部 大津 真央 さん


    長野医療技術専門学校
    理学療法学科10期生(2014年3月卒)
    • 現在、外来の患者さんを担当しています。一般的な治療のほか、この病院では、プロサッカークラブ「松本山雅」のホームタウンということもあり、3年ほど前からスポーツリハビリテーション外来を開設し、スポーツでのケガの治療や予防のトレーニング、パフォーマンス向上のための指導などを行っています。
      治療を通して、これまで困難だった動きが目に見えて出来るようになっていく患者さんの姿を間近で見られることが、私の働くモチベーションです。陸上競技で足を疲労骨折してしまった学生さんが懸命に治療に励み、大会で自己ベストを出せたときは、自分のことのように嬉しかったですね。
      「理学療法士は20年やって1人前」と言われますが、日々この仕事の奥深さを感じます。患者さんへの触れ方ひとつで治療の効果は変わってきますし、理学療法士によって患者さんを見る視点や捉え方が違い、まさに仕事は「個人」が試される世界です。1人の理学療法士として、いかに経験値を積み、治療のための知識の引き出しを増やせるか、感覚を磨けるか、そこが大変さでもあり、楽しさでもあると感じます。職場には、「みんなで治療しよう」という方針があるのですが、一人の患者さんに対して先輩方の意見を聞き、さまざまな視点に触れ「なるほど、そういう考え方もあるのか」と自分のものにする―。就職して6年経った今でも、日々その繰り返しです。
      学生時代はひたすら、単位を取るためテストの暗記をするのに必死。正直、当時の私は先生方のお話を十分に理解できていませんでした。でも、今になって「あの時の先生の言葉はこういう意味だったのか…」と当時の教えを噛みしめています。プロとして現場で経験を積んでこられた先生方の言葉やご指導だからこそ、現在の自分の糧になっていると思います。

  • 作業療法士
    大切なのは、患者さんの
    「心の満足度」。
    そのために、常に学び、
    最善を求め続けていきたいです。

    信州大学医学部附属病院リハビリテーション科 西村 輝 さん


    長野医療技術専門学校
    作業療法学科10期生 (2014年3月卒)
    • 就職して6年目。作業療法士としては珍しく、働きながら附属の大学院で研究にも取り組み、現在修士課程の2年生です。仕事と勉強の両立は決して楽ではありませんが、モチベーションの1つになっているのは「先輩の背中」。現状に満足せず、常に最善を求めて学び続ける、その方の姿にいつも刺激をいただいています。
      職場でよく使われる言葉に「患者さんをハッピーに」というものがあります。単純に患者さんが作業できた、できないは、治療する側の評価にすぎません。大切なのは患者さんの“心の満足度”。多少上手くできない動作があっても、治療を通して患者さんの気持ちが前向きになれるか、患者さんがハッピーかどうかが重要です。そのために、こちらの一方的な治療の押し付けにならないよう、患者さんの「こうなりたい、あれができるようになりたい」という想いを引き出し、それに寄り添う「患者さんファースト」の治療を心掛けています。
      また、患者さんの夢や目標を実現する力になるためにも、こちらが知識と技術を持って接するのは当たり前のこと。そういった意味でも、常に学び続けていきたいですし、ゆくゆくは自分の研究をきちんと発表して、見えない誰かのハッピーに貢献できれば嬉しいです。僕がこんなに勉強熱心になるなんて、きっと当時の先生方が知ったら驚くでしょうね。
      いま、学生時代を振り返って思うのは、無駄な経験なんてひとつもない、ということ。勉強はもちろんですが、サークルやカラオケ、ボーリングなどの趣味や友人たちとの遊びも、患者さんとの距離を近づける大切な話のタネになったりしますから。これからこの学校で作業療法士を目指す方には、今しかできないことをめいっぱい楽しみながら頑張っていってほしいです。

  • 本学前身の長野医療技術専門学校生を含みます。