看護学部第１回「聞き書き講座in信州」を開催しました

5月17日(土)　2025年度第1回目「聞き書き講座in信州」を長野市篠ノ井の金峯山　長谷寺において3部構成に分け開催しました。今年度は保健医療介護職の方だけでなく、一般の地域の皆様にもご参加いただきました。雨が降った長谷寺はより深い新緑に囲まれ、とても美しく、多くの方々がその佇まいにスピリチュアリティを感じ、癒されておりました。

第１部では、本学看護学部看護学科　横関祐子准教授より本学の地域・在宅看護学の講義の一環である「聞き書きの取り組み」を紹介し、今回の講座の趣旨を説明させていただきました。また昨年、「聞き書き講座in信州」を受講された訪問看護師の方が利用者さんの「聞き書き」を行ったことで遺族のグリーフケアになったという事例をご紹介させていただきました。

第２部では、宮崎市から市原美穂先生（全国ホームホスピス協会理事長）をお招きし、「人はみんな物語を生きている」～かあさんの家の聞き書き実践から～をテーマにご講演いただきました。人と人が深くかかわりあうホスピスケアの現場での「聞き書き」は、最期の時を生ききる利用者さんとその家族に役立っていることを、事例をまじえてお話ししていただきました。

第３部では、岡澤恭子先生（長谷寺住職夫人）「釈迦涅槃図」の絵解きをお聞きしました。お釈迦さまの出会った弟子や人々との心の交流、そして最期の様子を通じて、お釈迦さまの教えを物語っていただきました。参加者がそれぞれ、かけがえのないいのちを意識して、死を見据えて生きることの大切さを考える機会となりました。