本研究科において養成する人材像は、基盤とする学部の看護学、理学療法学、作業療法学を統合した学際的視野に基づいて幅広い学識を涵養し、研究能力や高度の専門的な職業を担うための卓越した能力を培うことにより、高度な専門性や研究能力・教育能力を持ち、組織内、医療チーム内の枠を超えて、組織横断的に活動でき、調整力やマネジメント力を発揮できるような人材、及び専門職医療人を育成できる人材である。
具体的な活動分野と人材像は以下を想定している。
大学院について
教育研究の特色·概要
教育研究の特色
概要
名称 | 長野保健医療大学大学院 保健学研究科 保健学専攻 |
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キャンパス | 長野保健医療大学 南館(Googleマップで見る) |
修業年限 | 2年 |
入学定員 | 8名 |
取得学位 | 修士(保健学) |
入学金 | 200,000円 |
授業料(年額) | 900,000円 |
研究科長メッセージ
教育目的
- 養成する人材像
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(1)ケア提供システム分野
主として医療機関における看護師、理学療法士、作業療法士の部門にあってチームマネジメントを行う人材を3ポリシーの内容に従って教育し、ひいてはそれぞれの職場にあって管理職に就く人材を養成する。(2)人間発達ケア分野
看護師、理学療法士、作業療法士それぞれの持つ専門性を高めることにより高度専門職業人として人間発達の様々なステージにおける健康課題について実践活動を行うとともに、多職種協働を推進できる人材を3ポリシーの内容に従って養成する。さらにそれぞれの専門性の深化、多職種協働チームに関連した研究を自ら行う人材であることも養成の要点とする。(3)健康コミュニティ分野
保健師活動を主として、地域における公衆衛生上の課題に多職種協働チームを編成して取り組み、チームの中心的役割を担い業務を推進する人材であるとともに、専門性深化のための研究及び行政職務に通暁した人材を3ポリシーの内容に従って養成する。(4)研究者・教員の養成
上記のいずれかの分野の学修・研究過程を通じて、研究職・教育職にとって基礎となる知識・技能を持つ人材を3ポリシーの内容に従って養成する。
- 修了認定·学位授与の方針(ディプロマ·ポリシー)
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本研究科のディプロマ・ポリシーを以下に示す。
(1)3分野共通のディプロマ・ポリシー
1 高い倫理観をもって保健医療福祉分野に関する専門職として取り組む能力
2 科学的な根拠に基づき専門技能を発揮できる能力
3 高度専門職業人に必要な広範な知識を持ち、他の専門職と議論を通じて考えを共有できる能力
4 研究・教育活動により後進を育成する能力
5 地域の医療・行政・保健福祉組織のマネジメントに参画・参加できる能力(2)分野別ディプロマ・ポリシー
ア 【ケア提供システム分野】
A1 高い倫理観を専門教育や医療現場における複雑な倫理的課題に取り組む能力
A2 専門教育やケア提供システム分野において自らが組織に参画し、リーダーシップを発揮できる能力
A3 専門教育や医療現場において社会の変革に対応したケア提供システムを考察できる能力
イ 【人間発達ケア分野】
B1 専門分野の発展のために必要な課題を抽出し、関連する既存の知見を探求し、論理的に整理できる能力
B2 専門分野における課題解決のために適切な方法を実施計画に活かせる能力
B3 専門分野の知見収集の成果を教育及び職業実践に結びつける能力
ウ 【健康コミュニティ分野】
C1 地域住民の健康増進、疾病予防、福祉の向上のために、地域の現状を分析できる能力
C2 地域のニーズを的確に把握し、理論と統合して根拠に基づく実践を展開できる能力
C3 地域課題解決に向けて、根拠に基づき必要な施策を衛生行政に反映できる能力
- 入学者受け入れの基本方針(アドミッション·ポリシー)
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本大学院は建学の精神である「徳風四海に洽(あまね)く」と「仁心妙術」を重んじ、保健学における学術の理論及び応用を教授研究し、多職種が協働した支援サービス提供の実践に求められる幅広い知識及び高度な専門技術を有する専門職医療人並びに専門職教育者を育成することを使命としており、以下のような要件を備えた意欲的な学生を求めます。
①理学療法学、作業療法学、看護学などの医療、保健分野等において、学士程度以上の基礎的な学力と技術を有する者
②保健・医療の職場における管理者を目指す者、大学教員を目指す者、研究者を目指す者
③人間発達の諸段階における健康課題に関心を持ち、医療専門職としてその学識、技術を深め、医療・保健の発展に貢献したいと志す者
④地域の保健医療福祉に関心を持ち、その向上に寄与したいと志す者
カリキュラム
指導教員
専門分野 | 教員 | 大学院で対象とする研究分野 | |
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ケア提供システム分野 | 中島 八十一 | 高次脳機能障害に代表される脳損傷による後遺障害を持ちながら社会参加する 人々の健康支援に関する研究課題 | |
大井 直往 | 障害を持ちながら社会参加する人々の健康支援に関する研究課題 | ||
西村 明子 | 看護における諸概念、理論、方法論と看護実践に関連した研究課題 | ||
人間発達 ケア分野 |
理学療法学 | 金物 壽久 | 肢体不自由を中心とした人間の発達過程における障害に関連する研究課題 |
福谷 保 | 理学療法学の運動療法学、骨格筋生理学に関連した研究課題 | ||
伊橋 光二 | 理学療法学の運動学、呼吸生理学、呼吸理学療法学、電気刺激療法学に関連する研究課題 | ||
大町 かおり | 理学療法学の動作解析、運動機能評価、運動機能維持、ロコモティブシンドロームに関連した研究課題 | ||
作業療法学 | 外里 冨佐江 | 作業療法の介入と効果の研究課題、脳機能と作業療法に関する研究課題、超高齢化社会における健康に関する研究課題、メディカルスタッフによる多職種連携の効果に関する研究課題 | |
土屋 謙仕 | リハビリテーションの介入と効果の研究領域、脳機能イメージングを用いた認知神経科学研究に研究領域、超高齢化社会における疫学研究領域に関連する研究課題 | ||
看護学 | 髙本 雅哉 | 感染症学あるいは保健医療に関連した研究課題 | 坂口 けさみ | リプロダクティブヘルス・ライツに関連する研究課題 |
林 かおり | 発達過程での感染症の実態と予防(HIV含む)に関連する研究課題 | ||
田中 髙政 | 精神看護学に関連する研究課題 | ||
健康コミュニティ分野 | 西村 明子 | 看護における諸概念、理論、方法論と看護実践に関連した研究課題 |